使用シチュエーション | 街乗り向き
ツーリング
サーキット
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効果 | 効果なし
効果あり
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作業スキル | 初心者
プロ級
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品質・質感 | 5 |
セッティングの出しやすさ | 5 |
「今の在庫がラス1で、それ逃すと年単位の待ちになる可能性があるよ」と知人のバイク屋さんに言われて、どうせいずれやるんだからと決意。取り付けもセッティングもおまかせです。
街乗りでノーマルとの比較になります。
いちばんデカいのは、2000回転前後からも実用域として計算できるようになったこと。これにより、非常に乗りやすくなりました。ノーマルキャブ(オーバーホールしたて)では3000回転くらいまでややもたつきながら回転数が上がって、そこから先はリニアに……という感じだったけれど、TMRはどこからでもストレスなく回ります。ものすごく乗りやすくてびっくりでした。
FCRと悩んでいる方のために、TMRの長所を書いておきます。まず最大の長所は、FCRと違ってボディの摩耗を心配しなくていいこと。FCRでは宿命的に起こるこの現象、最悪の場合アクセルが回せなくなったりする致命的な故障にもつながるわけですが、TMRでは摩耗するのがスライドバルブ側なので修理が容易&安価です。これは中古品でもFCRより安心感が高いということでもあり、TMRを選択する理由として非常に大きいと思います。
あと、チョークが付いてるのもありがたい。見た目がFCRより無骨なのも、個人的にはツボです。購入は初めてですが、昔からTMR派です。
よく「TMRはピーキーになって、FCRより乗りにくい」と言われますが、乗った感じはまったくそんな雰囲気はありません。しつこいですが、乗りやすいです。特定の回転域でドッカンみたいなこともありません。作業してくれたショップにてFCR搭載の900SSに乗っているライダーに試乗してもらったところ、「TMRのほうが速いかも」という感想だったとのことでした。
欠点としては、まず第一にコストですね。取り付け&セッティングまで入れると18?9万円にはなるので、非常に高額なカスタムだといえます。単純にキャブだけ交換で済むならまだいいけど、この年式のバイク、作業を始めてみたら「こっちもやったほうがいい」がどうせ出てくるので、最低でも総額20万コースは見ておきたいところ。そうなると、かなりの出費になります。
それもあって、僕はノーマルキャブの味わいも決して嫌いではないというか、むしろ楽しんで乗っていたので、正直けっこう迷いました。今でも「ノーマルはノーマルでいいよな」と思っており、絶対的にTMRのほうがよいとは感じていません。ノーマルキャブの低速域での扱いにくさも慣れてしまえば問題ないし、すぐ慣れちゃうし。なので、「金銭的にギリギリだしキツいな?」と思う方は、無理にTMRに換装することはないと思います。キャブの不調をきっかけに……ということであれば、純正のオーバーホール&再セッティングという選択肢もあっていいでしょう。コストは1/4です。
次に、アクセルワイヤーが引きのみ1本になり、アクセルを逆に回してもスロットルバルブが開いてしまうことですね。非常にイージーに使える純正の負圧式キャブレターと違い、この辺の扱いは繊細だなと思います。アクセルを戻すときも手を話してスパンと戻すのではなく、戻し切るところまで操作してあげないといけません。
総合すると、コスパ的には勇気いるし、無理してやるようなカスタムではないけど、やったらやったで楽しいよ、という評価です。特に、アクセルを開けるたびにタンクの下から「ビョッビョッ」と吸気音が聞こえてくるのは超楽しくてアガりますね!
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