取り付け・精度 | 5 |
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品質・質感 | 5 |
性能・機能 | 5 |
コストパフォーマンス | 5 |
使用感 | 3 |
点火プラグならNGKと決めている。長い間使っているから、型番が理解しやすいし、熱価の番号も極めて分かりやすいからだ。デンソープラグも製品としては悪くはないと思うが、互換表を見ないと何のプラグか判別がつかない。
XR100モタード改115のキャブセッティングがほぼ決まってきたので、思い切って高性能プラグに変えようと思った。
新品のB7HSAから交換する。よくインプレッションで『劇的に良くなった。』というものがあるが、私はあまり信用しない。なぜなら、使い古したプラグから変えるとたとえノーマルプラグでも良くなるからだ。本当に高性能プラグの性能を知るには新品同士で比較するのがフェアだが、新品で比較したインプレッションは少ない。
始動性はあまり変わらない。私のXR100モタード改はアイドリング時のキャブセッティングがまだ完璧ではないので、始動性はキャブ側の問題もあると思う。
始動して、走り始めてみる。出だしはあまり変わらない。中速域50?60kmのアクセルの付が良さそうに感じる。トルキーでなかなか良い感じだ。特にコーナー出口からの加速が気持ちいい。しかし、このあたりは心理的なものもあるので高性能プラグだという『思い込み』にも左右される事が多い。フィーリングだけでいいか悪いかの判断は客観性に欠ける。
トップギアで速度をどんどん落としていく。ノーマルでは30km/hを切ると、苦しくなるが、25km/hまで落としても何とか走れる。ノンスナッチ速度は確実に低下して、トップギアでカバーできる速度域が広がった。
市街地に入って信号待ちをする。アイドリングが安定していることに驚く。きれいに回っているのだ。ノーマルプラグではアイドリングが安定していなかった。5秒に一度ぐらいの割合で不整脈のように点火ミスが出るので、その時にエンストする時も多かった。通常は信号待ちで2?3回エンストして会社に着くが、今日は一度もエンストせずに着いた。
理由を考えてみよう。エイプ、XR系はマグネト式のCDIである。CDIは火花は強いが、火花の飛ぶ時間が短く、高回転には強いが低回転に弱いという特性がある。フライホイールマグネト式だと低回転では発電量も低い(ライトが暗いのでよく分かる)ので、CDIに十分な電気を送れず、ノーマルプラグでは失火する場合もあったのではないか。それが火花を飛ばす力に優れるイリジウムプラグでは改善されて、アイドリングが安定するようになったと考えられる。
いずれにしても、フィーリングだけでなく、実態として良い方向へ変化した。ノーマルプラグに比較して、値段は3倍ぐらいと高価だが、交換して良かったと思えるプラグだった。シングルエンジンなら投資も少なくて済む。特にマグネト式CDI車にはお勧めしたい。
そうそう、時々プラグの締め付けすぎのバイクや車を見る事がある。座金が完全につぶれるようでは締め付けすぎである。手でしっかり締めてから、プラグレンチで締めるが、手応えが出ところから90度ぐらい回せば十分である。
また、新品プラグの場合、キャブのセッティングを見るには向かない。カーボンで真っ黒なのは判断できるが、焼け過ぎか、ちょうどいいのかの判断は新品プラグでは難しい。ベストなキャブのセッティングでは百キロ以上走らないとプラグに色は着かないからだ。
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