排ガス規制のため触媒内蔵マフラーとなったXR230の最終年式。クリーンな排気、低騒音、穏やかなレスポンス、良好な燃費と悪い面ばかりではない。しかし、重いし刺激に欠けるのはバイクとしてはつまらない。思い切ってマフラーを交換してみた。ソニックのステンレスマフラーだ。
交換はきわめて簡単。右サイドカバーを外し、純正マフラーのエキゾースト後部とマフラー前半部及び中央部の取り付けボルト(計3本)を外して、本品と取り替えるだけ。
ソケットレンチのエクステンションとスプリング取り付け工具はあった方が便利だ。
エキゾーストとマフラー接合部に液体パッキンを塗ることを指示されているが、それが不要に思われるほど工作精度は高い。さすがメイドインジャパン。
取り付け部品を含む重量は純正が5.3kg強、本品は2.3kgだ。約半分以下である。
車体後部を持ち上げて反転させる時など軽いと実感できる。
さて肝心な取り付け後のエンジンフィールなのだが、これがすこぶる良い。
音は純正ほど低くはないが、基準値をクリアしているのでうるさいとは決して言われないだろう。音質は低回転ではパタパタ。中回転域以上では、タッタッタッという感じだ。騒音規制の厳しい現在、マフラーにライダー好みの「いい音」を求めてはならない。
感動的だったのが、レスポンスが俊敏になったことである。触媒付きXRは良く言えば穏やか、悪く言えばのろまなレスポンスであったのが、まるでハイスロに交換したかのような鋭いレスポンスとなった。今まで触媒が邪魔していたのが無くなって、本来のXRのレスポンスに近づいているのであろう。
レスポンスが良くなったり、排気効率が上がると気になるのが、燃費の悪化である。レスポンスが良くなるとついスロットルを開き気味になって、燃費は悪化する。また排気効率が上がると、カムのオーバーラップに寄る新気の抜けを防げず、低速トルクが落ちたり、燃費が悪化したりする。車の流れに沿ったおとなしい運転を120kmほど行って、燃費測定をしたが、燃費の悪化は見られなかった。このときの燃費は42km/Lである。
値段も高くなく、作りも良いし、金を払って交換して良かったと素直に思えるマフラーである。
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